【おすすめ本】『カネと暴力の系譜学』

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こんにちは。じぇい。(@xjblogx)です。

 

 

今回は、『カネと暴力の系譜学』(萱野稔人著)を読んだ感想をシェアしていきます!

それでは〜、行ってみよう!

 

社会の構造

 労働・国家・資本というのは、社会の最も基本的な枠組みをなしている三つの柱だ。それらの柱がどのように建てられているのかを理解することが、社会をとらえるためのカギとなる。そこにナイーブな発想を持ち込んではならない。理解すべきなのは、それら三つの柱が、カネを手に入れるための三つの方法にそれぞれ対応しているということである。

 この本では、労働とは、みずから稼いで稼ぐこと。国家とは、他人からカネを奪うこと。資本とは、他人を働かせて、その上前をはねること。となってます。

ここから、カネと暴力の系譜学が始まります。

そして、国家と資本の両者は<それぞれ特定の権利>の上に成り立っている。国家は<暴力への権利>。資本は<富への権利>である。

 

国家と反社会勢力の近似性と違い

国家も反社会勢力も暴力を背景にして、カネを得る。国家は法律や警察権力によって、反社会勢力は物理的な力によって。つまり、両者は近似しているのである。

しかし、違いもある。それは国家は合法的な暴力を独占している。ということだ。他の暴力を取り締まることができるのである。

つまり、同じ構造でカネを得ているということだ。

 

豆知識(所有と占有の違い)

 所有は占有とは違う。占有とは、あるモノを物理的に所持しているということであり、そのモノを誰かに力ずくで奪われたり、盗まれたり、何らかの理由で手渡したりしたら、占有はその時点で終わる。

 これにたいし所有においては、所有しているモノを奪われたり手から離したりしても、それを自分のものとして主張することができる。所有者であるために、つねに物理的に占有している必要はない。

 

まとめ 

 金と暴力というものから国家とは何か。労働、資本とは何か。というのを論じている作品です。204ページしかないですが、結構話が難しく読み切るのに長い時間を要するのではないかなと思います。これから、お金とはどういうものかを捉えるためにぜひ読んでみてください。

 

著者

萱野稔人(かやの・としひと)

1970年生まれ。哲学者。津田塾大学教授。著書『国家とはなにか』『暴力はいけないことだと誰もがいうけれど