【おすすめ本】『人魚の眠る家』

f:id:xjblogx:20180929150111j:plain 

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。娘がプールで溺れた__。病院で彼らを待っていたのは、“おそらく脳死”という残酷な現実。一旦は受け入れた二人だったが、娘との別れの直然に翻意。医師も驚く方法で娘との生活を続けることを決意する。狂気とも言える薫子の愛に周囲は翻弄されていく。 

 

人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)

人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)

 

読んだ感想。

人の死とはなんなのか。心臓が止まった時に人は死ぬのか。脳の機能が停止してしまうと脳死と呼ばれる。脳の機能が死んでも心臓が動けば死では無いのではないか。それに関わる母の狂気とそれを受け止める夫の感情を深く考えさせられる一冊。

 

この一節。

 「意識がなく、当然意思の疎通を図ることもできず、生命維持装置の力でただ生かされているだけの子供の世話を、ずっと続けていくんですか。ものすごくお金がかかり、御自分が大変なだけでなく、色々な人に迷惑をかけることになります。それで一体誰が幸せになるというんですか。親の自己満足だとは思いませんか」

 

 でもね、といって薫子は遺影を見上げた。「この世には狂ってでも守らなきゃいけないものがある。そして子供のために狂えるのは母親だけなの」和昌に視線を戻した。不気味なまでに力強い目をして続けた。「もし生人が同じことになったら、きっとまた私は狂う」 

 

こんな人にオススメ。

脳死について考える必要があると思っている人。

東野圭吾作品が好きな人。

・この映画を観に行こうと思ってる人。

 

最後に。

 この世には狂ってでも守らないといけないものがある。 

 

 

J(@xjblogx